地盤調査と土地
地盤調査と土地探しのポイント
簡易に地盤の確認
敷地内や、周辺の地形を詳しく観察してみると、ある程度地盤の状況を把握することができます。例えば、背の低い植物が多く生えている場所は、地下水が浅く、地盤が軟弱であると推測することができます。また反対に、背の高い樹木が生えていれば、地下水も深く、地盤が良いと推定することができます。
法的規制
家を建てるには、土地の広さや用途地域ごとの都市計画によって、建ぺい率(その敷地に建てられる建築面積の割合)、容積率(その敷地に建てられる延べ床面積の割合)、高さ制限、斜線規制など法的規制があります。三階建住宅が希望だったのに、いざ土地を買って建てようとしたら法的規制でダメだった、ということのない様、事前確認しましょう。
周辺環境
鉄道や幹線道路に近いなど騒音が気になるなら遮音はどうするか、人通りの多い場所ならプライバシーをどう確保するか、などを配慮した家を建てる必要があります。
接道と道路
敷地は道路に2m以上、接していないと建築できません。路地状敷地の場合、敷地までの長さによって、2m以上接しなければならない場合もありますので、注意が必要です。
また、道路は幅員が4m必要です。4m以下の場合は、一般的に道路の中心から2mを部分まで、敷地をセットバックする必要があり、減った面積が建築確認上の面積となります。
道路づけ
建ぺい率とは「土地面積の何割を使えるか」
建ぺい率というのは、簡単にいうと「その土地のどれほどを建物用に使えるか」を定めたもの。例えば、広さ120m²の土地で、建ぺい率50%となると、120m²の50%=60m²を使って建物を建設できることになります。120m²で40%ならば48m²まで。もし、建ぺい率100%というような土地があれば、120m²の土地をめいっぱい使って建物を建設できます。駅周辺の「商業地域」では、このように「建ぺい率100%」という場所がある。さらに、商業地域では「隣の家にかかる日陰」に関する規制がないなどの理由により、建物と建物がぴったりくっつくように建設しても違法ではありません。
建ぺい率が大きければ大きいほど、建物用に活用できる面積が広くなるため、「土地の利用価値が高い」とされる。逆に、建ぺい率が小さくなると、利用価値も下がりますが、一戸建て住宅地では、「そのほうがゆったりとしてよい」という評価も生まれます。
一戸建て中心の住宅地では「建ぺい率50%」というところが多くなりますが、それでもよいと考えられているわけです。