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倉庫の床荷重チェックリスト!安全な保管のために知っておくべきこと
2025.3.11
- 社内ブログ

建物を建てる際には、法律による様々な規制が存在します。それは倉庫も例外ではありません。今回は、倉庫の安全性を確保する上で非常に重要な「床荷重」について、その基礎知識から具体的な対策までをわかりやすく解説していきます。
倉庫の床荷重とは?知っておくべき基準と注意点
床荷重(積載荷重)とは?
床荷重とは、床が安全に耐えられる重量のことで、建築基準法では「積載荷重」と呼ばれています。建物は、部屋の種類や用途に応じて、床に一定以上の強度を持たせることが法律で義務付けられています。
倉庫における床荷重の基準
倉庫業に使用される倉庫は、多くの荷物を保管したり、フォークリフトなどの重機を使用したりするため、特に高い床強度が必要です。
※出典:「建築基準法施行令」第85条第3項
では、倉庫業を営む倉庫の床荷重は、1平方メートルあたり3,900ニュートン(N)以上と定められています。
- ・ニュートン(N)とは:力の単位で、1Nは約0.102kgです。
- ・3,900N/㎡をkgに換算すると:約397.8kg/㎡となり、倉庫の床は1㎡あたり約400kgの重さに耐えられる強度が必要です。
他の建物との比較
建築基準法施行令では、部屋の種類によって床荷重の基準が異なります。
👉例)住宅の居室は1,800N/㎡、事務室は2,900N/㎡、百貨店の売場も2,900N/㎡です。
倉庫の床は、これらの建物に比べて2倍以上の強度が必要とされています。
※参考:「建築基準法施行令」第85条第1項
倉庫業法における基準
倉庫業を始めるには、倉庫業法施行規則に基づいた申請・登録が必要です。同規則では、「軸組み、外壁又は荷ずり及び床の強度が、国土交通大臣の定める基準に適合していること」と規定されています。ここでいう「国土交通大臣の定める基準」とは、建築基準法のことを指します。
※出典:「倉庫業法施行規則」第3条の4第2項第2号
倉庫の床荷重、どう証明する?「検査済証」の役割と保管方法
倉庫の床荷重は、安全な倉庫運営において非常に重要な要素です。その床荷重が基準を満たしていることを証明するのが「検査済証」です。ここでは、検査済証の重要性と保管方法について解説します。
検査済証とは?
検査済証とは、建物が建築基準法などの法令基準に適合していることを証明する書類です。倉庫の床荷重が基準を満たしていることも、検査済証によって証明されます。
・検査済証は、倉庫の安全性を証明する重要な書類です。
・床荷重が基準を満たしていることが証明されるため、安心して倉庫を利用できます。
取引の円滑化
・倉庫の賃貸や売買、倉庫業の営業許可申請などの際に、検査済証の提出が求められることがあります。
・検査済証があれば、取引をスムーズに進めることができます。
法令遵守の証明
・検査済証は、建物が法令基準に適合していることを証明するものです。
・法令遵守を証明することで、社会的信用を得ることができます。
・検査済証は、重要な書類ですので、厳重に保管する必要があります。
・紛失や破損を防ぐために、耐火性・耐水性の高い場所で保管しましょう。
コピーの保管
・万が一に備えて、検査済証のコピーを保管しておくと安心です。
・電子データとして保管することも有効です。
・倉庫の床は、経年劣化によって強度が低下する可能性があります。
・定期的な点検を行い、床の強度を維持することが重要です。
過積載の禁止
・床荷重を超えて荷物を保管すると、床の崩壊などの事故につながる可能性があります。
・床荷重を守り、安全に倉庫を利用しましょう。
倉庫管理者必見!床荷重と検査済証のチェックポイント
倉庫の床荷重は、安全な倉庫運営のために非常に重要な基準です。以下に、倉庫の床荷重と検査済証に関する重要なポイントをまとめました。
検査済証の重要性
- 👉検査済証は、建物が建築基準法などの法令基準に適合していることを証明する書類です。
- 👉倉庫の床荷重が基準を満たしていることも、検査済証によって証明されます。
- 👉検査済証は、倉庫の安全性を証明する重要な書類であり、保管しておくことが重要です。
- 👉倉庫の賃貸や売買、倉庫業の営業許可申請などの際に、検査済証の提出が求められることがあります。
倉庫の床荷重に関する注意点
- 👉倉庫の床は、経年劣化によって強度が低下する可能性があります。定期的な点検が必要です。
- 👉床荷重を超えて荷物を保管すると、床の崩壊などの事故につながる可能性があります。
- 👉倉庫の種類や用途によって、必要な床荷重は異なります。重量物を保管する場合は、専門家に相談して適切な床荷重を確認することが重要です。
まとめ
倉庫の床荷重は、安全な倉庫運営のために非常に重要な基準です。法令を遵守し、適切な床荷重を確保することで、事故のリスクを減らし、安全で効率的な倉庫運営が可能となります。また、検査済証は、倉庫の安全性を証明する上で非常に重要な書類であるため、大切に保管することが重要です。
以上本日の白崎ブログでした。
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